雅歌4章

私の恋人よ、あなたのすべては美しく
あなたには何の傷もない。(7)

 若者は自分の愛する人のことを、「なんと美しい」と語ります。若者は自分の恋人がどのように美しいかを語ります。彼の表現は今の私たちとは違っていますが、この若者の熱い愛がよく伝わってきます。美しいと感じる基準は国や文化、時代によっても違いますし、また個人差も大きいものなのかもしれません。その意味では、客観的な美しさというものはなくて、あったとしたら、それは多くの人が美しいと感じているというだけなのだろうとも思います。
 神も私たちのことを美しいと言ってくださいます。私たちはそんなはずはないと言うかもしれませんし、違った意見の人もいることでしょう。しかし、私たちにとっては最高の審美眼を持っておられる主が美しいと語ってくださったら、それ以上、何を求めることがあるでしょうか。
 そして愛する人に「美しい」と言われた人は、ますます美しくなりますし、美しくなるように自分を磨くものです。主に愛されている者としての美しさをさらに与えられたいと思います。