雅歌とは愛の歌です。そして一般にはソロモンと一人の女性との愛の戯曲と言われたりします。聖書協会共同訳では、若者・おとめ・おとめたちと、その部分を誰が語っているのか解説を入れています。そして、この雅歌は教会では、キリストと教会との間の愛の歌と理解されてきました。
冒頭の聖句ですが、最初の二行は若者、後半の二行はおとめの言葉です。ここで若者とおとめは愛の言葉を交わしています。若者は自分の愛する女性に、「あなたは美しい」と歌い、おとめも若者に対して「愛する人よ、あなたは美しく、麗しい」と語ります。同じように主も私たちに「あなたは美しい」と呼びかけてくださり、また私たちも神に向かって「愛する人よ、あなたは美しい」と呼びかけるのです。私たちは主に愛され、「美しい」と呼びかけられている者として、心から主に「愛します」とお答えしたいと思います。