コヘレトの言葉7章

人が語る言葉にいちいち心を留めるな。
そうすれば、あなたの僕の呪いの言葉に
耳を貸すこともない。(21)

 人が語る批判的な言葉もきちんと聞き、自分を顧みるということはとても大切なことです。その人が愛をもって真理を語ってくれている時に、それを聞き流してはいけないでしょう。厳しいことを語ることはとても大きな覚悟が必要でもあるからです。
 ただ、人のうわさ話や人の評価ばかりを気にしているのも考えものです。今日では自分の投稿に対する匿名の書き込みによって傷ついたり、一喜一憂するということがよくあります。自分の価値はそういった人の評価によっては決まりません。神の御前に自分がどうであるか、神が自分をどのように見ておられるかに目を向けたいと思います。
 コヘレトの言葉の記者は、続く言葉の中で、あなた自身も同じように人を呪うことがあるではないかと問いかけます。人に言われた言葉以上に、自分がどんな言葉を語っているかに心を向けたいと思います。