この三一章はレムエルという一人の王が自分の母親から学んだ言葉で始まります。彼は母親から女と酒に惑わされないようにと教えられました。王は妻や妾を持とうとすればいくらでも自分の望み通りにできたでしょう。けれどもそこに力を費やし、そこに自分の道を委ねてしまうとしたら、王が本来しなければならない働きを担うことができなくなってしまうでしょう。また酒で苦しみを忘れるというのも王の生き方ではありません。
この箴言は有能な妻に関する言及で閉じられていきます。この10~31はヘブル語22文字のいろは歌になっています。聖書の時代、多くの功績は男性の働きとしされていたことでしょう。けれどもたとい隠れていたとしても有能な、賢い妻の存在はどんな宝よりも尊いのです。そしてその美しさは外見的なものである以上に、主を畏れる内側の姿勢から出てくるのです。もちろん、妻だけではありません。私たちが皆、置かれているところで、多くの人を生かすよい働きをさせていただきたいと思います。