箴言22章

名声は多くの富よりも望ましく
品格は銀や金にまさる。(1)

 私たちは富を求めます。富は確かに私たちに力を与えてくれます。豊かな富を持つことによって、私たちは多くのものを手に入れることができるからです。ただ富は満足することを知りません。いつでももっともっとと、欲望をかき立てていきます。しかし、この箴言においては、富よりも名声と言います。確かに富は奪われたり、減ってしまったりします。しかし、名声は後々まで、その人に名誉や賞賛を与えます。
 しかし、問題はその名声がどこから出ているかということです。ここでは、名声ということを「品格」と言い換えています。その人の内側から出てくる人柄、真実さ、公平さ、正しさ、いつくしみ、知恵・・・そういったものは、どれだけ多くの富を持っているかということにまさるのです。
 そしてその品格は、私たちが主の御前にどのように歩み、また主とのどのような関係の中に生きているかということによって生まれ、また育っていくものです。