旧約聖書の時代の戦いにおいては、どれだけの馬を持っているかが軍事力の指標であり、戦いの勝敗を決める鍵と考えられていました。そしてたとえば、エジプトは馬の一大産地であり、諸国に軍馬を供給していました。もう一つは、戦車です。戦車と言っても、この時代の戦車は、馬で引くリアカーのようなもので、その上に乗って、馬を操りながら、敵陣に踏み込んでいきました。ですから、古代の王たちは馬や戦車を輸入し、買いそろえて、戦いに備えたのです。
イスラエルにおいてもそうでした。王たちは馬や戦車を整えて、戦いに向かおうとしました。ここには大きな落とし穴がありました。それは主にすがるよりも、馬や戦車にすがるという誘惑です。ですから預言者たちは度々、王たちに警告を発しています。勝利を与えるのは馬ではなく、主なのです。
私たちの歩みにおいても、お金、地位、自分を支えて後ろ盾になってくれる誰か、知恵・・・私たちはしばしば神以外のものに信頼しているということはないでしょうか。