箴言18章

愚かな者の口は滅びとなり
その唇は自分の魂の罠となる。
陰口を言う者の言葉はごちそう。
腹の隅々に下って行く。(7~8)

 人の陰口・悪口・うわさ話というのは、ある意味、とても楽しいものです。箴言の作者は「ごちそう」と言います。そして、そのような人の話というのはいろいろな尾ひれがついて大げさになっていきます。そして、その話を聞いた人はまた誰か他の人に面白おかしく脚色してまた次の人たちに語っていきます。陰口・悪口・うわさ話というのは時代を越え、また国を超えてどこでもあることなのでしょう。
 ただ、そのような話は、うわさ話をされた本人にとってはとても傷つくものですし、信頼関係を壊していくものです。それは滅びをもたらし、また、魂を罠にかけることになります。陰口は結局はその本人の耳にも入るものですし、言われた人を不快にさせるだけでなく、言った本人にも返っていくものです。私たちは陰口を言わないという決断をしたいと思いますし、また、誰かが他者の陰口を言っている時にも、それに乗らないようにしたいと思います。