箴言15章

野菜を食べて愛し合うのは
肥えた牛を食べて憎み合うことにまさる。(15)

 本当の幸せは、富や豊かさから来るものではありません。確かに富が与えられることは、神の具体的な祝福の一つです。私たちは富を罪悪視する必要はありません。しかし同時に、富んでいるから幸せで、貧しいから不幸せで、神に祝福されていないのかというと、そうではありません。
 確かにお金があれば、大きな家に住み、高級車に乗り、おしゃれな服を着て、高級レストランや料亭で食事をし、優雅な旅行を楽しむこともできるかもしれません。しかし、どんなに金銭的に豊かで余裕のある生活ができたとしても、家庭の中で憎み合っているとしたら、その富を本当の意味で楽しんでいるとは言えないでしょう。
 逆に、どんなに家族で囲む食卓に並んでいるものが貧しかったとしても、そこに愛があって、愛し合う交わりがあったら、それは幸せですし、豊かで、主に祝福されていると言うことができるのです。地上の富を慕い求めるよりも、愛に生きるお互いでありたいと思います。