主イエスは「神と富とに兼ね仕えることはできない」とおっしゃいました。時に私たちは神よりも富を愛するようになってしまいかねないからです。箴言の作者とされているソロモンはイスラエルの王の歴史の中で誰よりも多くの財産を持っていました。実は、聖書は金儲けは罪だとか、金持ちになってはいけないとか、私有財産を持つことをいさめて、財産は教会のため、人のために手放すべきだとかは言ってはいません。特に旧約聖書の中では、豊かさが神の祝福の一つのしるしとして描かれています。
ただ、ここで気をつけたいことは富は神のものであり、神から託されたものだということです。ですから、私たちは委ねられた富をどのように使うかが問われています。
ここで箴言の記者は惜しむことなく、人のために富を使う人が、ますます豊かになり、けちけちして自分のものをいつも出し惜しみしている人が貧しくなっていくさまを観察しています。私たちはどのようなお金の使い方をしているでしょうか。