この章では、一人の若者がふしだらな女性の罠に陥っていく様子が生々しく描かれています。私たちは、自分には関係ない、自分は大丈夫、と思わない方がよいでしょう。自分の中にもある意味での危うさがあることを認めて、祈りつつ歩むことが大切です。主イエスも主の祈りの中で、「私たちを試みに遭わせず、悪からお救いください」と求めるように教えられました。
大切なことは、御言葉を心に納め、いつも思っていることであり、御言葉を守り、それに従って生きることです。御言葉を目の瞳のように、大事に大事に守り、いつも自分の目の前に置くことです。私たちはそれでも忘れやすい者です。誘惑に陥るような時には、わざと御言葉を遠ざけ、思い出さないようにしているかもしれません。ですから、御言葉をしっかりと心の板に記し、また指に結んで、その御言葉から意識が離れないようにすることも大切なのです。