詩編130編

イスラエルよ、主を待ち望め。
主のもとに慈しみがあり
そのもとに豊かな贖いがある。(7)

 エルサレムに上る巡礼者たちは決して楽で平穏な歩みをしていたわけではありませんでした。実際には彼らを苦しめる者たちがいました。主を信じ、仕えようとする者たちを傷つけ、苦しめ、自由を奪い、痛めつけようとする人たちです。しかし、悪しき者たちは巡礼者たちに打ち勝つことはできませんでした。どんなに悪しき者たちが正しい者たちを苦しめても、結局は勝つのは主を畏れる者たちであり、正しい者たちを苦しめる者たちは決して栄えることはないのです。
 そして巡礼者たちに声がかかります。私たちは主の名によってあなたがたを祝福する。主に祝福された歩みをすることはさいわいなことです。そして祝福された人たちもまた、自分たちのそばにいる人たちに、祝福の祈りを向けていきます。私たちは祝福を受け継ぐために召されています。自分が祝福されて、感謝しておしまいではなく、主の名によって私たちは、次の人のために祝福を祈っていく。教会は、まさにそのような祝福の祈りのあふれ出る源泉なのです。