前の詩編に続いて、アルファベット詩になっています。しかし、決してかるたを並べるように、アルファベット順に並べているというようなことではなく、このような技巧を使いながらも一つのテーマを取り扱っています。ここで繰り返される中心テーマは「正しい人」ということです。正しい人とは、単に自分の正義を振り回して、間違った生き方をしている人を断罪するということではありません。主を畏れ、主の戒めを大いに喜ぶということがその土台にあります。主が喜ばれることをしっかり聞き、それに添った歩みをしていくのです。ですからその人は主の豊かな恵みに支えられています。
正しい人もまた闇の中を歩むことがあるでしょう。進んでいく道がどのようになっていくかよく見えないような、恐れや不安に閉じ込められてしまうような気持ちになるような中を歩まなければならないことです。しかし、主に信頼して歩む人の上にはそのような時にも光が昇るのです。