詩編99編

我らの神、主を崇めよ。
その聖なる山にひれ伏せ。
我らの神、主は聖なる方。(9)

 この詩編の記者は世界の王である主をあがめています。確かにイスラエルは小さな国です。大きな国、大きな武力を持って諸国に恐れられている国々でしたら、他にあることでしょう。しかし、イスラエルの主は全地の王なのです。
 主は大いなるお方、正義をもって地を裁かれるお方です。どんなに大きな国もこの主の御手の中にあるのです。そして主はそのような偉大な方でありながら、私たちの祈りを聞いてくださる方です。モーセやアロン、そしてサムエル・・・彼らは主を呼びました。もちろん、彼らだけではありません。多くの人々が主に向かって祈り、その声を主に向かって上げました。そして、主はその声に聞き、また彼らに答えてくださったのでした。
 この詩編の記者はこの主なるお方を、「我らの神、主」と呼びます。そして、その聖なるお方の前に共にひれ伏し、あがめるのです。