詩編91編

いと高き方を隠れ場とする者は、全能者の陰に宿る。
私は主に申し上げる
「わが逃れ場、わが城、わが神、わが頼みとする方」と。(1~2)

 私たちの生涯にはいろいろな戦いがあります。そして、そのような中で、私たちは勝利を与えられ、それを重ねて行くと共に、時に、いろいろな弱さを覚え、敗北感に捕らわれるような時もあるのだと思います。
 私たちはいつでも勇ましく、勝利の中を歩んでいきたいと思います。そして主は私たちに日々勝利を与えてくださる方でもあります。しかし同時に、私たちは、時に隠れ、時に逃げなければならないことがあります。勝利者なる主に信頼して前進していくことはとても大切なことですが、自分の弱さ・もろさを自覚し、身を隠すべき時もあるのです。
 この詩編の記者は、「いと高き方」を隠れ場とし、「全能者の陰」に宿ると言いました。主こそが安全な逃れ場です。私たちには「主の翼の下」に逃げ込んで休らうということが必要です。主は私たちを守り、支え、必要な休息を与え、力を回復させてくださるのです。