この詩編の記者は嘆きの中に置かれています。彼は敵の脅威の下に置かれ、命の危険を感じています。悪をなす者たちが群れをなして彼を取り囲んでいます。彼らは巧妙に罠を張り巡らして、作者をその企みの中にからめとろうとしています。彼らはひどい中傷の言葉をもって、この作者を苦しめています。まるでそのような悪をたくらむ者たちのしていることが全てうまくいき、彼らがこの世を動かしているかのようにも見える現実があります。
しかし、神は正しい裁きを行ってくださるお方です。どんなに悪しき者たちが一時的に勝ち誇るようなことがあったとしても、神は彼らを打ち破り、滅ぼされます。そして最後に喜ぶのは、やはり正しい人です。彼らは主によって喜びます。彼らには逃げ込むことのできるお方がいてくださるからです。私たちは一時的な繁栄に目を奪われ、だまされることなく、主の御前に誠実に歩みたいと思います。