この詩編の記者は危険の中に置かれています。彼の「命を根絶やしにしようとうかがう者」がいるのです。にも関わらず、まるで彼は主がどこにおられるのか見失っているかのように感じています。神を探しているのですが、見つからないように思えるのです。しかし、同時にそんな中にあってもこの詩編の記者は神に祈ります。自分の方では神がどこにおられるのか見つけられない、見当たらない、しかし、神は確かにそこにいてくださっていて、この詩編の記者を見守り、その叫びを聞いてくださるからです。
そしてこの記者は聖所で主の御前に立ちます。そして、慕い求めていた主を仰ぎ、この主を心から賛美します。私たちの人生の目的は、まさに主をたたえることです。私たちは命の限り主をあがめ、主を賛美するのです。そして主はこの記者の魂を豊かに潤してくださいます。それはまさに「最上の食物にあずかるよう」でした。私たちの主の饗宴にあずからせていただきたいと思います。