詩編57編

私の魂はあなたのもとに逃れました。
災いが過ぎ去るまであなたの翼の陰に私は逃れます。
私はいと高き神に、私のために成し遂げてくださる神に
呼びかけます。(2~3)

 この作者は災いの中に置かれています。そして、心から神の憐れみを叫び求めています。主なるお方のもとに逃げ込むのです。様々な戦いや困難の中に置かれる時、そんな中でも戦いの中に踏み込んでいかなければらないことがあります。ただ同時に私たちは逃げることが許されることがあります。しかし、その場合にも、決して自分でどこかに身を隠しているということではありません。私たちが逃げ込むべき場所があります。それは、主のみもとであり、主の翼の陰です。そこにいたら私たちは安全です。
 そして神はただ単に私たちを敵の手から守ってくださるというだけではありません。主は私のために成し遂げてくださるお方です。それは私のわがままをかなえてくださるということではありません。主は私たちがご自身の御心の中を歩んで行くことができるように、私たちに力を与えてくださるのです。