詩編42編

鹿が涸れ谷で水をあえぎ求めるように
神よ、私の魂はあなたをあえぎ求める。(2)

 この作者はかつては人々と共にエルサレムに上り、人々と共に祭を祝い、共に主を礼拝していました。そしてそのことはこの作者にとって大きな喜びでした。しかし、この作者はこの時点ではそのことが許されていません。そして敵は彼を嘲り、「あなたの神はどこにいるのか」と馬鹿にします。確かに主はいてくださる。確かに主は力があり、救うことのできるお方だ。しかしだったらなぜ自分はこのように嘆きの中を歩んでいるのか、なぜ主は沈黙し、救ってくださらないのか、人々が嘲るのを許しておられるのか・・・この作者は神に問いたいことがたくさんあります。
 しかし、そのような中で、この作者はあえぐように、神を求めています。乾季になって川が次々に干上がっていく中で、鹿が水を求めて声を上げる・・・それと同じようにこの作者は主をあえぎ求めるのです。私たちは困難の中に置かれる時に何を求めるのでしょうか。私たちは何に渇いているのでしょうか。私たちの魂の渇きをいやしてくださるのはどなたなのでしょうか。主ご自身をあえぐように求めるお互いでありたいと思います。