この詩編の作者は体の病を負って死を覚悟しなければならないような状況の中にあります。そして、そのような弱さの中にあるときに、作者を見捨て、離れて行く人々も多いのです。元気で権力も地位もお金も握っているときにはすり寄ってきた人たちが、くびすを返すように去って行きます。また、敵対する人たちは、悪をたくらみ、作者が死ぬことさえ願っています。
しかし、そのような中で、この記者は主を見上げ、そのあわれみにすがります。そして、そんな困難や試練の中にあっても、主が「私を喜びとされている」ということをもう一度再確認するのです。この作者は主に支えられて立ち上がっていきます。この詩編の記者は心から主をあがめます。
今も主は私たちを支えてくださいます。私たちもまた、主に愛され、主の御心の中に置かれていることを覚えながらこのお方に信頼して立ち上がりたいと思います。