詩編40編

私は耐えて主に望みを置いた。
すると主は私に向かって身を乗り出し
私の叫びを聞いてくださった。(2)

 この詩編の記者も大きな苦しみの中にいます。数え切れないほどの災いが彼に迫り、彼に絡みついています。この作者の命を奪おうとする者、彼が苦難の中に置かれることを喜び、彼のことを笑い、嘲る人がいます。しかしそのような中でこの詩編の記者は主に顔を向けて祈り、主にその望みを置きます。その時、主はこの作者に向かって身を乗り出すようにして、その叫びを聞いてくださったのでした。主は天地を創造された大いなるお方です。そして、私たちは小さく、弱く、その人生も短かく、吹けば飛ぶような存在に過ぎません。しかし、私たちが主に心を向ける時に、主はそれに気づいてくださいます。そして主は私たちの語るのを聞こうとされます。身を乗り出すようにして、私たちの祈りを聞いてくださるのです。そして主は、彼の足を泥のような中から引き出し、沈むことのない確かな岩の上に立たせ、彼の口に神への賛美の歌を与えてくださったのでした。