この詩編の記者は、主を神として歩む民の幸いを語ります。主はその民に目を注ぎ、救いと勝利を与えてくださいます。多くの国々は戦いにおいて勝利をもたらすのは優秀で数の多い軍隊を持っていること、特に馬や戦車を多く持っていることだと考えていました。しかし、馬や力の大きさに頼ってはいけません。勝利の決め手になるのはそのようなものではありません。この詩編の記者は、勝利をもたらすのが主であることを知っていました。ですから勝利の決め手になるのは、私たちが主に信頼し、主を畏れて生きるかどうかということなのです。
まさに主の目は主を畏れ、主の慈しみを待ち望む人に向けられています。主の慈しみとは、主の愛のことです。特に、主がその約束、語られたことにどこまでも真実であることを示している言葉です。どんなに危機を感じ、困難の中に置かれているように感じても、真実でいてくださる主に信頼して生きる・・・そこに私たちの勝利の秘訣があるのです。