この詩編の記者は主に叫び求めています。しかし、最初は、彼が主に呼び求めても、主はお答えにならないように感じていました。叫んでも叫んでも、手応えがなく、主がお答えにならないように思える・・・それはまるで主が聞いておられないかのような、またもっと言うと、主がおられるのだろうかと不安になるような状況でした。
しかし、やがてこの作者は「主は嘆き祈る私の声を聞かれた」と喜びの声を上げます。そして作者の叫びを聞いてくださった主は、作者を守り、助け、救ってくださったのでした。作者は心喜び踊り、主に感謝します。
私たちも、祈っても主が聞いてくださらないように感じることがあるかもしれません。まるで神に訴えているのに、壁に向かって叫んでいるかのようにしか思えない・・・。しかしそういう時にも大切なのは自分の信仰も不信仰も全部主の御前に持っていくことなのです。