詩編26編

私の足は平らな所に立つ
。 集会の中で、私は主をたたえよう。(12)

 この世には空しい歩みをする人々がいます。他者を欺き、悪を行って上手に生きる人たちがいて、そのような生き方を称賛し、手本にしようとする人たちもいます。
 しかし、この詩編の記者は主に信頼し、全き歩みをしています。確かにこの世にあって、一時的には悪しき者が栄えているように見えることもあるでしょう。しかし、この作者は主の慈しみにすがり、主の真実に従って生きるのです。彼は主の御前に正しく歩みたい、主の喜ばれる歩みがしたいと願っています。ですからこの作者は主が自分の歩みを調べ、試し、確かめてほしいと願っています。私たちもまた時に、自分の歩みを主にご点検いただく必要があるでしょう。どれだけ自分が信仰に厚いかということをはかるということではなく、自分の弱さ・足りなさ・罪深さにしっかり向き合わせていただきながら、そこで主の恵みとあわれみにすがります。そして主はそのような私たちを平らかで、安全で、確かな足場に立たせてくださるのです。