この詩編の記者は天を仰ぎ、空を見上げます。昼には太陽が世界を照らし、夜には数え切れないほどの星々が輝きます。そのような空を見ながら、作者は天地を造り、今もそれを支配しておられる主に心を向けます。
神はまさにその口の言葉をもって世界を造られました。そして、今もその主の言葉が世界を治め、私たちを生かします。「主の律法」「主の定め」「主の諭し」「主の戒め」・・・皆、主の御言葉のことです。主がその口をもって語られた言葉は私たちの魂を生き返らせ、知恵を与え、心を喜ばせ、目に光を与えます。今も、神の御言葉、聖書の言葉が私たちを生かすのです。
この詩編の記者は心からこの主の御言葉を愛し、慕っています。どんな純金よりも好ましく、どんな蜜よりも甘いと語ります。この詩編の記者にとって、どんな財産にまさって、御言葉は価値があり、また慕わしいものだったのです。それはこの作者の好みの問題ではありません。まさにそのような価値と魅力があると言っているのです。