この詩編の記者は、決して気楽な生き方をしていたわけではありません。この詩編の記者も「神よ、私を守ってください」と叫んでいますし、また、逃げなければならない状況の中に置かれています。しかし、この作者は、主のもとに逃れることをしました。困難がないわけでhではありません。しかし、彼は、主ご自身の中に、自分の幸せを見いだしていくのです。何がなかったとしても、またどんな苦しいところを通ったとしても、私の幸せは主よ、あなたの中にあります、と彼は告白します。
どんな困難があったとしても、この作者はその困難を自分の前に置くことをしませんでした。困難を前に置いてしまうと、私たちは必ず行き詰まってしまうでしょう。しかし、主を前に置くときに、「私は揺らぐことはない」というところに立つことができます。この主の御前には満ちあふれる喜びがあります。そして、この作者はとても厳しい状況の中にある時にも、喜びをもって生きることができたのです。