この詩編は「いつまでですか」という叫びで始まります。この記者は大きな苦難の中にあります。この詩編の記者は主に忘れられているように感じ、また主が自分に御顔を隠しておられるように感じています。いろいろな苦しみがあったとしても、その苦しみの意味が分かっていたら私たちは耐えることができますし、またその苦しみが終わる時を知っていて、その時までの時間を数えることができればその苦しみを乗り越えることができるかもしれません。しかし、この作者は終わりの見えない苦しみの中に置かれているのです。この作者は悲しみと思い煩いに満たされ、敵は勝ち誇り、作者は死をも覚悟しています。
しかし、この作者は主の慈しみに頼ります。そこに彼は救いを見い出し、主の救いを賛美して、心から歌い、踊るのです。深い嘆きの中で、この作者は主に頼ります。そこから大逆転が起こっていったのでした。