この詩編の記者は心から主を賛美し、感謝をささげています。主を喜び、その御名をほめ歌っています。それは主が世界を治め、その歴史を導いておられるからです。旧約聖書においては、特に、主はイスラエルの民の歴史を通じてご自身を示されました。しかし同時に主はイスラエルを導かれるだけでなく、どんな大きな国々も含めて世界をその御手の中に置き、世界のすべての民を裁かれたのです。
しかし同時に主はご自身に信頼し、ご自身を求める者を決して見逃されるお方ではありません。それは単に神は偉大な信仰の勇者や王や祭司たちなど国の指導者たちのことはきちんと覚えてその祈りを聞いてくださるということではありません。もちろん、そういった人々の祈りも聞いてくださいますが、同時に、苦しむ者、貧しい者、小さな者の祈りにも聞いて、正しい裁きを行い、救いを与えてくださるお方なのです。