神さまは御自分が造られたレビヤタン(口語訳では「わに」)についてさらに語られます。レビヤタンを見る者はその姿に圧倒され、恐れに満たされます。ましてや、この恐ろしいレビヤタンを創造された神に対する畏れを捨てて、そのの前に立ちはだかり、勝負をいどむというようなことがあったら、正気の沙汰ではありません。
神はさらにご自身が造られたレビヤタンがどんなに屈強であり、また調和に満ちた存在であるかを次々に語っていかれます。レビヤタンは何者をも恐れることのない恐ろしい生物です。
そして主の言葉はこの章で終わっています。ヨブはそれ以上何の言葉も必要としなかったのです。この神の語りかけは、必ずしもヨブの問いに対する直接的な答えではなかったかもしれません。しかしヨブにはこれで十分でした。神がすべてをお造りになり、今も支配しておられること、そして、自分もその神の前に置かれていることを知ったからです。ヨブは自分に本気で向き合ってくださった神の前にただただひれ伏すのです。