神はここで一旦、話を止めて、ヨブに語りかけられます。あなたは全能者と言い争うのか、神を責めるのか。確かにヨブは友人たちに、あなたの罪のためにこのような災いがあなたに臨んでいるのだと責められる中で、自分が悪を行ってはいないと主張しました。そしてそれは決して嘘ではありませんでした。しかし、その対話の中で、ヨブは、罪を犯していない自分がこのような災難にあうのはおかしい、と神の正しさに挑みかかることさえしていました。
ヨブはここでただ神の前に口を閉ざします。まるで神が間違っていて、自分が正しいかのように語っていた自分を恥じてもいたことでしょう。神は続いて「ベヘモット」「レビヤタン」について語られます。口語訳は「かば」「わに」と訳していましたが、実際には私たちの知らない別の動物がいたのかもしれません。神はとても強く、美しい動物たちも造られました。そしてそれらも主の御手の中に置かれていました。しかし、それについてもヨブは何も知らないことを告白せざるを得なかったのです。