三八章から始まる主の語りかけですが、私たちはこの語りかけに戸惑います。ヨブの問い、なぜこのような苦難が正しい自分に臨んでいるのか、という疑問には、全く答えていないかのように思えるからです。
三八章では天地創造において、地の基、空の星、海や空、光と闇、雨や雪、雷を創造し、治めておられる神の知恵について語り、そのような主が動物たちのことにもこころを 配っておられることが語られます。三九章ではやぎ、ろば、牛、ダチョウ、鷲など、いろいろな動物も登場します。主はすべてのものを造られただけではありません。それらすべてを今も支配しておられます。主は大枠は支配しておられるけれども、個々の動物などは放っているということではありません。世界を造られた主は、一匹一匹の動物にも心を配り、彼らを見つめ、養っておられます。すべてのことを主は知っておられ、すべてのものは主の知恵の中に今も置かれています。そしてヨブ自身もそのような主の御手の中に置かれていたのです。