ヨブ37章

それゆえに、人々は神を畏れる。
神は心に自ら知恵があると思う者を
顧みることはない。(24) 

 この章はエリフの発言の最後になります。そして三八章ではいよいよ主ご自身がヨブに対して語りはじめられます。その意味でもこの三七章のエリフの最後の発言はまさに神が語られるその言葉に耳を傾けさせるものであり、神の御声を聞くための最後の準備とも言えます。
 エリフはヨブに対して、神の語りかけを聞けと語ります。もちろん、私たちの祈り、嘆きを主は聞いてくださいます。けれども同時に、私たちはどこかで口を閉じて、神の語りかけを聞く七必要があります。
 そしてエリフは自分の発言の最後で、ヨブに対して、ヨブがどんなに神がおかしいとそのように感じたとしても、一体、ヨブはどれだけのことを知っているのかを問いかけます。雨や雪、風、雷、光、大空・・・私たちはほとんどのことを知りません。しかし主はそのすべてを御手の中に治めておられます。私たちは神の知恵、神の力のほとんどを実は知りません。このエリフの語りかけはまさに次章の神の語りかけに受け継がれていくのです。