ヨブはかつて自分が神の豊か名祝福の中に置かれていた時のことを思い起こします。彼は決してその富にすがって、神を忘れることはありませんでしたし、その豊かさを誇ることもありませんでした。確かに主はヨブに多くのものを与えてくださいました。そしてヨブは神から委ねられたものを自分のためだけに用いるのではなく、多くの困難の中にある人々や貧しい人々のために用いました。ヨブは主が自分を信頼して、それらのものを委ねていてくださることを知っていたからです。
ヨブはいろいろな障害を持っている人々を支え、弱く小さい人々のために愛を注ぎました。ヨブに接する人々は笑顔を取り戻し、主の御思いの中に今も置かれているという平安と確信を取り戻しました。ヨブは確かに豊かでしたけれども、貧しい人々を忘れることはありませんでしたし、人々もヨブと向き合うことを喜びとしていました。ヨブと接する時に人々は劣等感にうちひしがれるのではなく、豊かな慰めを経験することができたのです。