ヨブはまたエリファズに答えます。もちろん、ヨブは神を断罪し、神は間違っていると神を裁こうとしているのではありません。どんなに神を信じていながら様々な困難を経験していたとしても、ヨブはこの聖書の神を捨てて、他の神にすがろうとしているのではありません。ヨブは神が唯一のお方であることを知っています。しかし、その唯一の神が、ヨブに臨んでいる災難を許しておられてるということにヨブは戸惑いを感じているのです。
そしてヨブは直接、神の御前に立って、神に自分の訴えを申し上げ、また抗議したいと願っています。それは決して、神を非難し、神を断罪したいということではなく、神と対話し、神のなさることについて理解したいということだったでしょう。ですからヨブは、神がそのような自分をその全知全能の知恵と力で屈服させると言うよりは、「きっと私を心に留めてくださる」と主のいつくしみに対してどこまでも信頼しています。だからこそヨブは死を恐れることなく、神に近づこうとしているのです。