ヨブが答えます。エリファズの語ることはヨブは何度も聞いた言葉です。エリファズは正義感をもってヨブに近づき、ヨブを助けようと思っているのかもしれませんが、エリファズの言葉はヨブを苦しめるばかりで、全く慰めになっていません。もしエリファズとヨブの立場が逆であって、エリファズが同じように厳しく語られたら、どんなに傷つくことでしょう。しかし、案外、私たちは正義感や使命感で、自分を人よりも高い所に置き、的外れな非難の言葉を人に向け、人を傷つけてしまうものなのかもしれません。
ヨブはそのような中で、天には「私の証人」「私のために証言してくださる方」「弁護してくださる存在」がいてくださると天に目を向けます。ヨブはまさに神からも、自分の友からも追い詰められているような気持ちになっています。しかし、それでも天に目を向ける中で、主は、まさにヨブのために執り成し手・弁護者になってくださったのです。