ヨブの嘆きの言葉が続きます。人間の人生はなんと短くはかないことでしょうか。それなのにその短い一生は苦悩で満ちています。木でしたら枯れたり、切られてたりしてもまた芽を出し、枝を伸ばすということがあるでしょう。しかし人は死んだらおしまいです。
ヨブは問います。「人は死ねば、また生きるでしょうか」。ヨブはひどい苦しみの中で、死を覚悟しています。また死を願いながらも、実際にはなかなか死ねない苦しみをも味わっています。
ただここでも、ヨブは自分でその生涯を終わらせようとはしません。ひどい苦しみと悩みの中にあっても、死んだらもうおしまいで何も残らないという絶望感を感じながらも、なお「死んでも、また生きる」と語ってくださるお方を待ち望みます。
確かに私たちはやがてこの地上の生涯を終えるでしょう。その生涯は苦しくつらく悩み多いものかもしれません。しかし、私たちが目を覚まし、また生きる朝が来るのです。