三人目はツォファルです。ツォファルは隠された知恵に基づいてヨブに語ります。ただ、ここで語られていることはこれまで語ってきたエリファズやビルダドと大差ありません。ツォファルもヨブが苦しむのは彼の罪のゆえだと考え、ヨブを断罪します。ヨブには偽りがあり、不義があるから裁かれるのだと言うのです。ツォファルも厳しい視線をヨブに向けています。ヨブの友人たちはヨブを悔い改めさせようと必死です。そしてヨブのことを厳しく責め立て、ヨブに自分の罪を思い起こさせ、ヨブを悔い改めに導こうとするのです。そのために、ツォファルもヨブに対して脅しに近い言葉を投げかけたり、またやさしい言葉でヨブを説得しようとします。
ツォファルの言うのはその通りです。確かに神は私たちの罪や汚れを知っておられます。そのことはヨブも承知しています。しかし、ヨブの友人たちの言葉は深いところにあるヨブの葛藤に触れることも、また深い慰めを与えることもできなかったのです。