ヨブ9章

我々の間には
我々二人の上に手を置く仲裁者がいない。(33) 

 ヨブは答えます。ビルダドの言うことはよく分かっている。一般論として、原則的に言って、神が従う者を祝福してくださり、神に背き、罪を犯し続ける者が裁かれ、栄えることがない・・ということに異論はない。ただ、そのような原則を越えて。神が人を裁かれたとしても、誰も神に対して文句を言うことはできない。ヨブは悩んでいます。痛んでいます。それは神を知っているがゆえの悩みです。確かに、ヨブに襲ってきた災難のことを思うとき、こんなに多くの災いが一度にヨブの身に起こってくるということは、ある意味、あり得ないことだ。神がそのことをされたとしか言えない。けれども、ヨブにはなぜ神がそのことを許されたのかは全く理解できません。罪を犯したのでしたら、それを悔い改めだらよいでしょう。しかし、ヨブには全く身に覚えがないのです。
 ヨブはここで神と自分との間に仲保者が必要だと言います。そしてこのヨブの叫びはまさに私たちの「執り成し手」「仲保者」となってくださった主イエスへとつながっていくのです。