ネヘミヤ8章

今日は、我らの主の聖なる日だ。悲しんではならない。主を喜びとすることこそ、あなたがたの力であるからだ。(11)

 城壁が完成したのはエルルの月(第六月)の二五日でした。これは今で言う秋に当たります。この城壁の完成はその地に住む人々にとってとても興奮するような出来事だったはずです。彼らは城壁の再建をわずか五二日で成し遂げたのです。でも城壁の再建工事が終わった時、彼らは次に何をしたらよいのでしょうか。私たちも何か大きな課題を成し遂げた時、それはうれしいことなのですが、ある意味目標を失ってしまうことがあるかもしれません。しかし、ここで人々はエズラにモーセの律法の書を持ってきて読んでほしいと頼んだのでした。エズラからこうすべきだと彼らに命じたというよりも、人々のうちから御言葉を聞きたいという渇きが生まれたのです。
 彼らは集まって、御言葉を聞きました。律法の書が朗読され、また解説されました。彼らは御言葉を悟りました。彼らは聞いて泣きました。しかし、エズラたちは「主を喜びとすること」を民に勧めたのでした。