エルサレムの城壁が再建されました。この当時の中心的な町は、町の周囲を城壁で囲み、何箇所か町への出入り口になる扉が取り付けられていました。城壁自身も決して薄い壁のようなものではなく、石を積み上げて作り、城壁の上を歩いたり、城壁の中に住んだりすることができるような幅のあるものでした。そのようにして敵から身を守ることをしたのです。
エルサレムの城壁が再建されたということは、その町が安全な場所となったということでもありました。ネヘミヤは自分の兄弟ハナニをエルサレムの責任者にします。最初スサにいたネヘミヤのところにエルサレムの窮状を伝えてくれたのはハナニでした。また城塞の長ハナンヤもハナニと共に治めました。ネヘミヤはハナンヤのことを誠実で神を畏れる人として記しています。
城壁を再建すると共に、ネヘミヤは今度は系図の整備を行います。今で言うと戸籍を整えることと言えるでしょうか。エルサレムの民は自分のルーツを忘れてはならなかったのです。