教会もそうですが、この時のイスラエルの民も外からの攻撃と共に、内側にある問題にも向き合っていかなければなりませんでした。民の中から叫びが起こったのです。帰還のユダヤ人たちの間にひどい貧富の差が生まれつつあったのです。多くの子どもたちがいて、彼らを養うためには、畑を耕し、穀物を得なければならない。実際問題、城壁の再建だけにかかっていることはできません。税金も重いのです。
そのような中で支払いに行き詰まる人々が出て来て、彼らは自分や子どもたちの畑や家も売ったり、抵当にいれなければならなくなっていました。そしてそのような貧しい人たちにお金を貸し、利子を取って儲ける人たちはますます私腹を肥やし裕福でぜいたくな暮らしをするようになりました。
ネヘミヤは貴族や役人たちを叱り、人々から取り立てた利子を返すこと、今後、同胞にお金を貸す時には利子を要求しないことを約束させました。神の民である彼らが反対者たちにそしられないためでした。