エルサレムに帰ったネヘミヤはすぐに現地調査をし、崩れた城壁を見て回ります。城壁が崩れてもそのままで、そのことをよしとしている。またはよしとはしていないのだけれど何もせずにいる民の姿がそこにはありました。もちろん、いろいろな理由・言い訳があったと思います。城壁の再建は必要だけれど、大事業になるので今はできない。その大切さは認識しているけれど、あまりにも自分は忙しい。城壁の再建に取りかかったら、自分は反逆者とされてしまうかもしれない。
しかし、ネヘミヤは「エルサレムの城壁を再建しよう」と民の指導者たちに呼びかけたのでした。そして、工事が始まりました。お金を払って職人を雇い、この事業に当たらせたのではありません。みんながそれぞれ自分の家の近くを担当してこの工事に加わったのです。ただ同時に突然やって来て、みんなを動かし、城壁の再建を始めたネヘミヤに敬意を表さず、工事に加わらなかった人たちがいたことも正直に記録されています。私たちはどちらの側につくのでしょうか。