エズラ書一~六章には、バビロンからの帰還とエルサレム神殿の再建についてが記されていました。この七章以降には学者エズラの改革について記されています。ペルシア王キュロスの時代にエルサレムに帰還してからはすでに八十年が経過していました。もちろんエルサレムの神殿は再建され、そこで主を礼拝することも行われていました。けれども、形として主を礼拝するというだけでなく、主に信頼し、主をあがめて生きる者にふさわしい歩みがどのようなものであるかを人々は知らなければならなかったのです。そして主はモーセの律法に精通していた学者エズラをそのためにお用いになったのでした。
エズラは単に律法に精通していただけではありません。彼はペルシアの王の前にも真実な歩みをしていましたので、王は彼のことを信頼し、彼をエルサレムに遣わして人々を教えさせようとしました。エズラの上にも、ペルシア王の上にも主の御手があったのです。