十五年の時を経て、神殿建築を再開したイスラエルの民に対して、その地の責任を負っていた人々は誰の許可でこの工事をするのかと問い詰めます。イスラエルの民はこの工事は天地の神の命によるものであり、またキュロス王もその命令を下されたと答えます。
そこで、その地の異邦人の責任者たちはペルシア王ダレイオスに手紙を書き、キュロス王の命令の記録があるのか確認します。そしてダレイオス王の指示によってキュロスの勅令を探していた人々はついにキュロス王の勅令が記された巻物を発見したのでした。
ダレイオス王は命令を発し、神殿の再建工事に最大限の協力を惜しまないようにと語ります。発見されたキュロス王の文書には再建工事の経費についても「王家から支出される」と記録されていました。そしてダレイオス王も神殿再建の工事の経費や献げ物についても王が得るべき税収からまかなうべきことを命じました。そして主の守りの中にあって、イスラエルの民は神殿再建の工事を全うしたのです。