神殿の再建工事は王の命によって中断し、約十五年間にわたって放置されます。エルサレムに帰還したばかりの民にとって、工事が十五年間止まったというのはとても大きなことだったと思います。彼らは何もせずに、十五年間ぶらぶらしていたわけではありません。彼らはとても多忙でした。自分自身の生活も立て直さなければならなかったからです。家も畑も建て直し、整えていかなければならなかった彼らは、ある意味、神殿再建どころではなくなっていたと言えるのかもしれません。
しかし、預言者ハガイやゼカリヤは主の御声を聞いて、そのような民を励まします。旧約聖書のハガイ書やゼカリヤ書には彼らがどのような言葉を語ったのかが記されています。そして、預言者たちの語る主の言葉を聞いた民は勇気を出し、神殿建築を再開します。ペルシアの王が許可し、命じたからではありません。主がそのように語られたからです。