エズラ2章

エルサレムにある主の神殿に到着すると、親族の頭の幾人かは、その場所に神殿を建てるために自発の献げ物を献げた。彼らは自分の力に応じて・・・金六万一千ドラクメ、銀五千マネ、祭司の短衣百着を差し出した。(68~69)

 バビロン捕囚からエルサレムに帰還しようとした人々の名前や数が記されています。最初に名前が記されているゼルバベルは、ダビデ王家の血筋を引き、主イエスの系図にも名前を記されている人物であり、帰還の民の政治的指導者でした。次に名前を上げられたイエシュアはゼルバベルの片腕のようにして働いた祭司であり、宗教的リーダーでした。会衆全員で四万二千三百六十人でした。彼らは捕囚の間、イスラエルの民としてのアイデンティティーを失わず、エレミヤの語った預言を信じて、エルサレムへの帰還を待ち望んできた人たちで、その多くはバビロン生まれだったことでしょう。しかし、彼らは親たちから受け継いだ信仰、主の救いの約束を信じて歩み、帰還の日を迎えたのです。
 エルサレムに戻った人々は厳しい現実にも向き合わなければならなかったでしょう。しかし彼らは主に献げ物を献げて、主に感謝したのです。