ヨラムの死後、その末息子アハズヤが王となりました。アハズヤの母はオムリの孫娘だったと聖書は語ります。オムリの息子がアハブですから、アハブの娘が母親だったことになります。このアタルヤという女性が相談役になり、また北王国イスラエルのアハブの家の者たちがアハズヤの相談役になりましたから、南王国ユダはすっかり北王国のイスラエルの文化・宗教・道徳・思想などに支配されるようになってしまったのでした。
アハズヤは北王国の王であったアハブの子ヨラムのお見舞いにいきます。ヨラムはアハズヤにとって母方の伯父になります。そして、アハズヤはイエフによって北王国のサマリヤで殺されてしまったのでした。
アハズヤが死んだ知らせを受けた母アタルヤはユダの家の王族を皆殺しにして、自分が女王となって、国を治めたのでした。アハブの家の罪は南王国にも大きな災いをもたらしたのです。