歴代誌下16章

主の目は全地を行き巡り、心が主と一つである者たちに御力を示す。(9)

 アサの治世の第三六年、北王国イスラエルの王バシャはユダに攻め上ろうとしました。その時、アサは自分の神、主を頼りとするのではなく、ダマスコに住む、アラムの王ベン・ハダドに頼り、贈り物を贈って、北王国とアラムとの同盟を捨てて、南王国に肩入れをしてほしいと頼んだのでした。そしてアサの企ては成功し、北王国イスラエルは南王国を攻めるのを断念します。しかし、このことはとても愚かなことでした。アサはそれを指摘した先見者ハナニをも捕らえて嶽に入れてしまいました。
 その後、アサ王は足の病にかかります。けれども、それでもアサ王は主を求めることをせず、医者を求めたのでした。そしてアサ王は死んでいきます。アサの治世は四一年間でした。ただ、主にすがって真実に歩んだアサの生涯の最後の五年間はとても残念なものになってしまいました。私たちは年を重ねれば重ねるほど謙虚になって、主に信頼し、主を求めて歩ませていただきたいと思います。