ソロモンの死後、その子レハブアムが王位を継ぎます。その時代の変わり目に民は王の下に集まって、ソロモンが課した過酷な労働と重い軛を軽くしてほしいと願ったのでした。ソロモンの時代、確かに多くのすばらしい建造物が築かれ、またその栄華を誇ったのですが、同時に、民に重い負担を強いることがあったのだと思います。
レハブアムは父の時代から仕えていた長老たちに相談します。そして長老たちは民に耳を傾け、彼らにやさしく語るようにとアドバイスします。しかしレハブアムは長老たちのアドバイスに従うことをよしとしませんでした。かえって、自分と一緒に育った若い家臣たちの助言に従って、民に厳しい言葉で答えたのでした。
レハブアムの愚かな選択によって、国は分裂してしまうことになります。北の十部族はヤロブアムを王として新しい国を作り、レハブアムに従ったのはユダ族とベニヤミン族だけでした。