歴代誌下1章

あなたの心にあったのは、富を求めることでもなく、…栄誉を求めることでもなく、憎む者の命を求めることでもなく、また長寿を求めることでもなかった。あなたが願ったのは、私の民を治めるための知恵と知識だった。(11)

 ダビデの後継者として選ばれ、立てられて即位したソロモンは、主の御前に精一杯のささげものをしました。まさにそこでソロモンは、主をあがめながら国を治めていくということを主に向かって、また民や周辺諸国の人々に対して表したと言えるでしょう。
 主はそんなソロモンに「願い事があれば、言いなさい。かなえてあげよう」とおっしゃいました。その時、ソロモンは王としてイスラエルの民を治めるために必要な知識と知恵を与えてほしいと求めたのでした。私たちはとっさの時には、目に見える祝福や自分の安全などを求めるものです。ただソロモンは与えられた使命を果たすために必要な賜物を求めました。ある意味、ソロモンは王として国を治めるということの大変さを認識し、自分のうちにその力がないことを謙虚に認めていたのでしょう。そして主はそのようなソロモンの求めに喜んで答えてくださったのでした。