歴代誌上28章

わが子ソロモンよ、あなたは父の神を知り、誠実な心と自由な魂で神に仕えなさい。主はすべての心を探り、すべての思いの向かうところを見抜かれる。もし主を尋ね求めるならば、主はあなたの前に現れてくださる。（９）

　ダビデは自ら民の指導的な役割を担っている高官たちを集め、主が自らを立て、また神殿を建てる志を与えてくださったことを語ります。しかし、主はダビデがその神殿を建てることは止められます。主はダビデの後継者としてソロモンを立て、神殿建築をソロモンに託されました。ですから、ここでダビデは指導者たちを招いて、ソロモンに協力して、主の神殿の建築にあたるようにと求めたのです。
　そしてまたダビデは民の前でソロモンに語りかけ、自分に与えられたビジョンを託します。しかし、それはただ形だけ、主に従い、父が託した事業を完遂するということを求めたというのではありません。ここでダビデは「誠実な心と自由な魂で」と語ります。主は私たちの心と思いをごらんになります。それは他の人には分からないかもしれません。しかし、私たちは見えないものを大事にしながら、心をこめて主に仕える者でありたいと思います。